認知症や親の介護をする家族のリアルな現状まとめ

認知症の親を持つ介護や突然の脳梗塞によって要介護になった親の介護をする息子、娘、家族の現状をまとめました。悩み、家族ができる対策や今後の不安、認知症を防ぐためのアドバイスを知らせていきます。

【スポンサーリンク】

80代の認知症になった母親を介護する息子の葛藤を取材した

私47歳、男性。母、81歳です。事務職をしています。持ち家で、4人暮らしです。

 

認知症と受け入れるのが大変だった

母が認知症になり、一番きつかったことは「母が認知症になった」と受け入れることです。自分を育ててくれた母が、「認知症になった」「母の人格が変わってしまうかもしれない」ということは、到底受け入れられるものではありませんでした。

しばらくの間は、母の体の状態は安定していましたが、月日の流れとともに少しずつ、自分のことを自分でできなくなりました。母が少しずつ、介護が必要な状態になり、認知症の人の世話をすることは大変であると実感できるようになりました。

何よりも、介護に対しての抵抗がとても大変でした。食事の世話は、とにかく食べさせることができればいいと思い、何とか頑張れました。しかし、排せつの世話については、私自身も母をトイレに連れていくことに大きな抵抗を感じました。

しかし、放っておくわけにはいきませんから、何とか連れて行きました。体の状態が悪くなるにつれて、介護する時間や頻度も増えていきました。何よりも大変になったのは、排せつの介助とお風呂の介助です。

排泄の介助では、おむつがウンチまみれになった時、何をどのようにすればよいかがわからなくなりました。何よりも、排泄物の特有のにおいで気持ちが折れそうになりました。

入浴の介助にしても、母はまったく言うことを聞きませんでした。とにかく、嫌がろうと喚こうと無理やり力ずくで体を洗うだけでした。一番最悪だと感じたことは、お風呂場でウンチをされた時です。さすがに、私の我慢も限界近くになり殺意を持ちました。

何とかギリギリのところで、妻と娘がサポートしてくれていたこともあり、殺意を行動に移すことはありませんでした。この時、家族介護者が殺人事件を起こす気持ちがわかったように思います。とにかくすべてが大変なんです。

介護で工夫したこと

デイサービスで介護方法を学んだ

介護をするようになった当初は、力ずくで母の気持ちなどは構わずに無理やり介護をしていました。しかし、母が週に2回、デイサービスに通うようになりデイサービスの職員さんから、「力ずくではなく、しっかりコミュニケーションをとり、お母さんの顔をよく見てみてください。」という言葉をかけられたことと、デイサービス主催の家族介護教室などに通うようになり、効果的な介護方法について学ぶことができるようになりました。

特に、家族介護教室で寝返りや手引き歩行、立ち上がらせる介助などの移動の介助について、自分の体を傷めない介護方法についてたくさん学ぶことができました。介護のことを学ぶことで、力ずくでなくても、自分の体と母の体をうまく使うことで、自分の腰を痛めることなくできる介助方法について学ぶことができました。

地元の地域支援センターにも足を運ぶ

さらに、母が使う杖や家の中で使う、福祉用具などについても職員さんや地元の地域包括支援センターに相談に行った際に、たくさんの種類や使い方などについて教えていただくことができました。また、職員さんに家での介護についてアドバイスをいただくようにしました。職員さんは介護に関するプロフェッショナルと考えて、とにかくいろいろなことを教えていただきました。

この他にも、市立図書館で介護に関する本を読んだり、DVDを見たり、地元の介護教室にも通いました。そして、母の介護だけでなく自分の将来のためにも、介護の資格を取ろうと考えて資格スクールに通うようになりました。

これから経験を通して、私自身の気持ちの中も少しずつ明るくなることができたと感じています。「介護=暗い」という私の価値観は、母の介護を通して大きく変わることができたと思います。

介護費用はいくら?

1ヵ月に約6万円

毎月、介護の費用として、介護サービスの利用料で2~3万円、おむつ代で、1万円くらい、資格スクールの費用、母の衣類や下着代などで2万円くらいがかかっていると思います。合計でおよそ、6万くらいの費用は掛かっていると思います。

今後の見通しは老人保健施設に入所予定も先はわからない

しかし、この他にも食費などの経費も掛かっているので、結構な費用が掛かっていることになると思います。さて、今後の生活の見通しですが、現在のところ、地元の特別養護老人ホームに入所申し込みをしています。その他に、認知症のグループホームと介護老人保健施設にも入所申し込みをしています。

地元の有料老人ホームにも、入所申し込みをしましたが、母が認知症があることや、母が自分のことを自分でうまくできないことなどから、入所の申し込みはやんわりと断られてしまいました。

この他に、隣町の介護老人保健施設にも入所申し込みをしていますが、この施設も約3か月ほどで一度、家に帰ってくるとのことです。母が地元の特別養護老人ホームに入所してくれるととても助かりますが、現状ではすぐに入所できるような状況ではないようです。

また、地元の介護老人保健施設にも入所の申し込みをしたのですが、こちらは約3か月ほどで、一度、家に帰ってくるとのことでしたから、私自身の気持ちとしては「地元の特別養護老人ホームに入所出来たら最高にうれしい!」と強く願っています。

現状では、将来の生活ばかりではなく、明日の生活についても全く見通しが立たない状態であると言えると思います。我が家はいつ家族全員が倒れてもおかしくないくらいの過酷な状況に立たされていることは間違いないと思います。

母のこれから先の生活の方向性が定まらない限りは、今後の生活の見通しなど立てることはできないと思います。

今思えば早くに対策できたこと

医療ソーシャルワーカーに相談

今考えると、母の体の調子が悪くなり始めたときに、母の入院先の病院の医療ソーシャルワーカーの人に、介護のことについてたくさん聞いておけばよかったと考えてしまいます。

特に、介護保険制度やその他の福祉制度、サービスについては素人ではわからないことがたくさんありますから、自分から積極的にこれらの制度やサービスについても調べておけばよかったと後悔しています。

また、介護の方法についてもデイサービスの職員さんに教えていただくまでは知らないことばかりでした。介護をするときのコミュニケーションなんて、ただ話して言うことを聞かせればよいと考えていましたから、私自身が無知であるために母や妻や娘にも大変な苦労をさせてしまったのではないかと反省しています。

住宅改修を先に考えておく

また、家の中も母や介護をする私たち自身が使いやすいように、住宅改修などについても考えておくべきであったと感じます。デイサービスの職員さんに教えていただくまでは、住宅改修などについては考えることもありませんでした。私の家の中は、古い家なので段差があったりと介護をするには少し大変な環境であると思います。普段から、介護ということについてもっと深く考えるべきであったと思います。

f:id:stretch-profesional:20180521174220j:plain