認知症や親の介護をする家族のリアルな現状まとめ

認知症の親を持つ介護や突然の脳梗塞によって要介護になった親の介護をする息子、娘、家族の現状をまとめました。悩み、家族ができる対策や今後の不安、認知症を防ぐためのアドバイスを知らせていきます。

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パーキンソン病の80代の親を介護する家族の現状を聞いてみた

パーキンソン病の87歳の親と介護退職した息子。

親の介護で大変なこと

今後の精神的不安

私の親は、若干の痴呆を伴うパーキンソン病です。病状としては、少しずつ筋肉(体)の硬直が進み、最終的には自分で体を動かすことができなくなります。発症当時は、まだ歩くことができましたが、徐々にそれもできなくなりました。

よって身の回りのことをすべてこちらで行う必要があります。相手は病人なので、待った無しです。とにかく、こちらの時間では動けないことが、一番のストレスでした。一日中寝たきりなので、昼夜の逆転もよくあることで、夜中だろうがかまわず呼ばれます。よって、まとまった睡眠を取ることができず、ほぼ仮眠の状態となります。

そして翌日、そのままの状態での仕事。集中力にも欠けてしまいます。自分も親もイライラがつのります。どちらも自分の思うように動けない辛さを抱えて、実の親子であるがゆえに、時に感情も激しくぶつかり合います。

少し時間が経って冷静になるとあんなに言わなくてもよかったのに…との思いに立ち返るのですが、また言い合いになると、ついついカッとしてしまい、このことの繰り返しと鳴ります。
もちろん家族で面倒は看ていますが、どうしても実のこどもである私に辛くあたります。そして、この状態がいつまで続くのか、という漠然とした不安にも苛まれ、自分でもこれは鬱なのかもしれないと感じてしまうことも。

それと同時に自分を育ててくれた親であるからこそ、こんな状態でもできるだけ長く暮らして欲しいという思いもあり、この複雑な心境は自分でもどうしようもなく、精神的に追い込まれて行きます。

結論として、寝られなくて体がつらいなどの身体的な大変さもありますが一番大変なのは、親との直接的なやり取りによるストレスと、この先の見通しに対する精神的苦痛であると感じています。

 

介護での工夫

介護退職とバリアフリー

親の介護は待ったなしのでまず会社勤めをやめて介護に充てる時間を増やしました。自営業とすることで、通勤などの時間がなくなり、終日親のそばにいてあげられるようになりました。家の中はバリアフリーにして、車いすでの移動を楽にし、呼び出しベルもつけてあります。

家族の中での役割分担も明確にして、食事の世話や身の回りのことなど、潤滑に回るようにスケジューリングしています。もちろんそれだけでは不足なので、介護士さんに依頼することも多く、自分・家内・介護士さんのトライアングルでなんとか乗り越えています。

夜も親の寝室で寝ていますがこれも交代制とし、負担が大きくならないようにしています。もちろん1人では対処できない事態が起こった場合はこの限りではありません。パーキンソン病は治る病気ではなく、投薬により病状の進行を少しでも緩めるしか手がありません。

薬の管理

現在薬の種類も多く飲む頻度も高いため、薬の管理はとても重要です。4種を1日5回、それぞれ飲む種類が異なるため、管理も複雑で大変です。よって間違いが起きないよう、1ヶ月分の薬を病院からもらって来た際、飲む時間毎に薬を仕分けしています。

この作業にかかる時間はおおよそ90分程度。しかしこれによって日々の薬の管理が楽になり、飲み忘れなどの防止に役立つことを考えると、どうしても必要な作業時間だと感じます。

病人の気分転換も大切です。1日中寝たきりで自分の体が思うように動かないと、どうしても気分も落ち込みます。それがストレスとなり、自分たちにも当たり散らすようになるため、発散が必要です。2日に1回は外に連れ出し、近辺を車いすで散歩するようにしています。

あとは、お互いの感情がぶつからないように、がまんすべきことはがまんする。これが大事だと感じています。

介護の費用はいくら?

デイサービスと介護士費用で月に14万円

現状は、老人健康保険施設でのデイサービス、および介護士さんに依頼しての自宅介護がメインです。この費用がおよそ1ヶ月で14万円ほど。通院は1ヶ月に1度のペースですが、後期高齢者制度により支払いは発生しておりません。

バリアフリー工事に80万円

自宅介護を行うにあたってのリフォームも行っています。段差をなくすバリアフリー工事。車いすでの移動がスムースにできるような床の張り替え。部屋の壁での手すりの取り付けなどなど。この工事費用がおよそ80万。

車いす購入に3万円

日常での移動ように車いすの購入。およそ3万円。
その他はリースでまかなっています。具体的には介護用ベッドとベッド脇に置く簡易トイレ。リース料金は1ヶ月約4000円ほどです。

現在はこの状況でなんとか生活を送ることができていますが、今後さらに親の体が動かなくなると、施設もしくは病院への入院を考えています。病状の進行も鑑み、できるだけ早い時期での移動を望んでいますが、なかなか空いている施設も見つからず、空きを待っている状態です。

いくつかの施設をあたっていますが、費用的には現状との差異はあまりなく15万円程度でおさまる模様ですので、金銭的には大きな不安要素は感じていません。
施設に入所した場合は、身の回りの世話はすべてやっていただけるので、こちらで行うことはほとんどなくなります。

よって今よりも時間的にも精神的にも楽になることは確かだと思います。先述の通り、金銭面でも問題はないものだと思われます。ただ、自分が行うべき介護を放棄してしまうような気がして、罪の意識というか何と云うか…。

これも時代の流れと考え、あまり深く思わず自分を責めず、この先に残された親との時間を大切に過ごして行きたいと考えております。

早期に対策しておくこと

住宅環境整備と早期に施設を探しておくこと

自宅での介護を行う場合は、重病度が増す前に、住宅環境をしっかりと整えておくことが大切だと感じています。自分の場合、切羽詰まってからの工事だったため、施工業者を比較検討する時間もあまりなく、コスト面でどのくらい差が出たのかを知る機会もありませんでした。

工事自体は問題なく仕上がりにも満足していますが、もっとじっくりと見積りを検討する猶予が欲しかったです。そしてその後のことまで考えておく必要がありました。病状が進み、自宅では介護しきれない時がやってきます。

そうなってから老人施設や病院を探しても即入所というのはほぼ無理です。自分の場合5ヶ所くらいを回って話を聞いて来ましたが、100人待ちという施設もあり、これではいつまでたっても自分の番は回って来ないということを知らされました。

自分の親ですし、あまり先回りして将来のことを考えたくはありませんが、そこは気持ちを入れ替えて早めに施設を見学したり話を聞いたりして、入所希望の登録をしておけばよかったと思っています。

いずれにしても、通常の食事もできなくなり身の回りの世話も素人ではできなくなります。最終的には専門の施設にお願いするしかありません。悲しいことですが、それが現状です。少しでも親が快適に暮らせるよう、その居場所探しを早くしてあげられればと思いました。

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