認知症や親の介護をする家族のリアルな現状まとめ

認知症の親を持つ介護や突然の脳梗塞によって要介護になった親の介護をする息子、娘、家族の現状をまとめました。悩み、家族ができる対策や今後の不安、認知症を防ぐためのアドバイスを知らせていきます。

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介護付き有料老人ホームに住む80代の母親を介護する現状を取材してみた

母親は30分離れた介護付き有料老人ホームに。介護する娘さんは旦那様とお子さんの3に暮らし。有料老人ホームに預けていても介護の厳しさはある。

 

親の介護で大変なこと

現在最も大変なことは母の認知症が進み、「BPSD」のうちでも攻撃的な症状が強まったことです。母は4年前に脳梗塞を発症。片麻痺となり、介助なしでは更衣・トイレ・入浴・車椅子の移乗ができなくなりました。

発症当初、私は電車で往復4時間かかる実家に毎週のように寝泊まりし、退院後に入所させた老健へ通っていましたが、転倒したり、ほかの入所者さんに手を出すなどの問題を起こしたため、暗に退所を迫られる日々でした。

さらに、自分も年をとることを考えたら、往復4時間の通い介護生活をこの先何年も続けられるとは思えませんでした。できれば自宅近くの老健もしくは老人ホームに移ってもらいたいと思ったものの、問題はやはり「お金」です。

お金の問題

実家に寝泊まりしながら(段ボールや紙袋、消費期限切れの食べものであふれかえっていた実家の整理も大変でした)、母の貯蓄を洗い出し、月々の費用を基礎年金と遺族年金でまかえるか、苦手な計算を何回もしました。すると、母には公的年金のほか、加入していた個人年金の払い込みが毎年あることがわかったのです。

自分が年をとっても通える距離で、費用的にも入所可能なところを探しました。近くに老健がありましたが、テレビ付の部屋は月30万円だとか! 結局、頭金をかき集めて老人ホームに申し込みました。

処方薬によって人格が変わる

入居しばらくはよかったのですが、次の問題は処方される「薬」でした。場所・日付の見当識がおかしく、訪問医がアリセプトを処方しようとしたので、念のため外部の医療機関で認知症の確定診断をしたところ、脳血管性認知症と診断。

レミニールの服用が3年前から続いていますが、今年に入ってから暴言・暴力が徐々に激しくなり、訪問精神科医が介入。パキシルをやめてリフレックスを服用するなどの対策をとってくれているのですが、強い薬だと無気力になる、少ないと攻撃的なるなどの症状が出るため、素人には何がどう効いているのかわかりません。施設には平謝りの今日この頃です。

介護での工夫

定期的に会う

週2回はホームに顔を出し、3時間くらい滞在しています。オムツやトイレットペーパーは自分で購入したほうが安いので、それを届ける用もあります。ホームに滞在している間は、トイレの介助など私がして、スタッフの手を煩わす機会を少しでも減らすようにしています。

便が間に合わずパッドにするので、立位がとりにくい体制では後始末がとても大変ですが、なんとか励ましてトイレで立ってもらいながら始末していますが。とても時間がかかります。ズボンも取り換えなければならない時はくたくたです。

それでも不自由な体ながらも寝たきりにならないよう、ベッドからの起き上がりや車椅子への移動、トイレでの立位は、あえて全部手伝わないようにしています。母は「優しくない」などの文句をいいますけれど。

寝返りもできない不自由な体で寝たきりになられたらとても困りますし、子どもとして悲しいです。まだそこまでにはなってほしくないと思っています。

理学療法士と協力や気分転換

あとは、マッサージやリハビリを頼んでいるPTさんとコミュニケーションをとるようにしているほか、時間が合えばリハビリの様子を見に行っています。気分転換のために外に連れ出し、車椅子が入れる喫茶店でお茶したり、単純に公園を散歩したりしています。
さらに、夫とや息子に頼み込み、誕生日などにはレストランで外食などの機会を作ってきましたが、最近の「バカヤロー!」「痛ぇ!」のような暴言や、不自由でないほうの手足を振り回すなどの言動を思うと、怖くて外に連れ出せない感じです。

以前は、私と二人だけで電車に乗って出かけることもできていたので、これからどこか旅行できるのではないか、楽しい思い出を作ってあげられるのではと希望を抱いていたのですが、何だか難しい感じです。

 介護費用

毎月約32万円の費用

入居前に頭金を払ったので、老人ホームに払う費用は25万円くらいです。しかし、介護保険分はホームがすべて使用しているので、週2回のリハビリは自費で5万2千円くらいになります。マッサージも週2回、これは医療保険適用で月3500円くらいです。

寝たきりにしないためということもありますが、私が行けない時の穴埋めみたいな感覚もあります。整体師さんとPTさんには申し訳ないのですが。そのほか、訪問看護が3000円くらい、オムツ代や備品が3000円くらい…。何だかんだで32万円くらいかかっています。

これは私には払えません。今私が脳梗塞になっても無理です。幸い母には貯蓄があったので、全部使ってもらおうと思っています。そのうちリハビリも外出できなくなるでしょうから。

私には弟がいますが、鬱を患っており、まったくあてにできません。家からホームまで1時間しない地域に住んでいますが、顔を出すのは月に1回。本当は交代で介護したいのですが、相談するのも無理という状況です。

今後の生活の見通し

今後の生活の見通しは、母のお金を使いながら、私が使える、あるいは使ってもいいと思える時間と労力を使っていくのかなという感じです。それがいつまで続くのか。それと、今とても心配なのは、BPSDがあまりにもひどくて退去を迫られたらどうしようということです。

他の入居者さんに暴力を振るい、ケガをさせたらと思うと気が気じゃありません。以前、徘徊が激しく他の入居者さんの部屋に出入りして物をとるようになった方は、それとなく他の施設を紹介されていました。現在のホームから遠くなるとしたら、私は通い切れる気がしません。あとは「お金」の計算をし続けること。持ち出しせずに今のホームに、母の最期まで置いてもらえたらと思っています。

早期に対策できること

脳梗塞の予兆に気づくこと

脳梗塞を発症する2~3年前、何度も電話をしてきて「今日は●●日だから○○する日だけど○○はどうしたっけ?」みたいな確認を迫ることがありました。お金をどこに置いたか忘れることも多々あったので、「物忘れ外来を受診しよう。私が一緒に行くから」と、何度も促したのですが、「そんなところには行かない」と拒否されました。

あの頃、強引にでも受診し、MRIを撮っておけば、脳梗塞の予兆に気づく、あるいは認知症の予防ができたのではないかと思っています。母は認知症になることはあっても、まさか脳梗塞になるとは思いませんでした。

母の気の強さにひるんで、受診を後回しにしていたことは今でも悔やまれます。母が可哀想というより、「もっと早く、強引にでも受診させていたら、今自分がこんなに苦労しなかっただろうに」という思いの後悔です。

母娘関係を良好にしておく

ほかにあるとしたら、母娘関係の修復でしょうか。何かにつけ弟(長男)を贔屓していたので(長男はまったく寄りつかなかったのに)、私は幼い頃から甘えることができませんでした。友だち母子のような関係にはまったくなれず、主従関係だったと思います。でも、どうしたらいいかわからなかったので、仕方ありませんね。

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