認知症や親の介護をする家族のリアルな現状まとめ

認知症の親を持つ介護や突然の脳梗塞によって要介護になった親の介護をする息子、娘、家族の現状をまとめました。悩み、家族ができる対策や今後の不安、認知症を防ぐためのアドバイスを知らせていきます。

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80代の母親と夫婦3人暮らしの介護の生活の現状を取材

81歳の母親を持つ50代の娘夫婦とマンションで3人暮らしをしている介護の工夫や辛い部分を取材しました。

 

親の介護で大変なこと

子供扱いされること

いつまでも私のことを子ども扱いして、自分の価値観を押し付けてくることがいちばんたいへんです。 私の母は専業主婦で、子どもは私1人だったため、それはそれは丁寧に細やかに育ててくれました。

洋服も手作りで、手の込んだ刺繍を施してくれたり、食事も愛情たっぷり時間もたっぷりかけてくれたものをいつも作ってくれていました。 小さい頃は嬉しかったのですが、思春期に入る頃から過干渉を鬱陶しく思うようになり、結婚相手は反対されましたが転勤族を選びました。

結婚後30年間は気楽に暮らして、わが家なりのスタイルも出来上がりました。 それが父親の病気発覚を機にガラリと変わってしまいました。 父はたった5ヶ月の闘病の末天に召されてしまいました。 そして後に残った母をわが家に招くことにしました。

マンションの一部屋を空っぽにし、そこを母の部屋に決めましたが、荷造りの段階から大変でした。 一軒家に住んでる母にいくら6畳しかないからねと言ってもピンと来ず、ダンボール20箱もの荷物になりました。

着る機会も滅多にない着物を40枚、桐のタンスまで持って来ました。 私がいくら言っても親の言うことにいちいち歯向かうと言って怒り、二言目には「昔はなんでも私の言うことを聞く素直ないい子だったのに、世間にもまれて強くなってしまって」と言うようになりました。

案の定母の部屋に荷物を入れてみると入るはずもなく、はみ出した洋服は私や主人のクローゼットに収納するしかありません。 それでも取りづらい、自分の部屋に洋服ダンスが欲しいと言うので新たに買いました。

母が来る前に家具の大移動をし、使いやすいようにDIYで棚をつけたりたくさんの重労働をしていましたが、その棚も埃がたまるのにこんなの作ってと言われ、本当にムカつきました。

よちよち歩きでしか歩けない状態で、病院も毎回付き添いますが、口が達者なので待合室で聞こえよがしに他の人に私への不満を話されるのも悔しいやら情けないやらで辛いです

介護のための工夫

ケアマネージャーに頼む

幸いケアマネさんが状況をとてもよくわかってくださっているので、なるべく母を外に出して2人きりにならないようにスケジュールを組んでもらっています。
冷たいように思われるかもしれませんが、私も母が出かけてる間は自由時間(と言っても家事をすることがほとんどですが)になって気分転換ができますし、母もデイサービスで他の方とおしゃべりしたり運動するとリハビリにも良く、気分も変わっているのです。

興味のありそうなことを話をする

一軒家ならまだ2階に上がってしまえば見えなくなりますが、マンションだと常に見えなくとも気配を感じるのです。 それがどれほど窮屈なことか、同居してみて初めてわかりました。 こちらから誘ってもすんなり応じないので、日頃の会話から母が興味をもっていること、行きたそうな場所、やってみたそうなことを探り出しています。

ネガティブ思考なので、それでも乗ってこないことが多いので、予想会話問答を主人とあらかじめ考えておいて誘うよう心がけています。 そうしておくと冷静に対応できるからです。 こちらがかっとなると母も一気にボルテージが上がり厄介なことになるので、お互いの平和のためにそういう努力はうちにはとても重要です。

100均を有効活用する

精神面ではケアマネさんに救われ、体力面では主人に助けられています。
母には当たり前ですが滑り止め機能がついたソックスを履かせ、3点杖はどこにでも置き忘れるので各部屋に置いています。 また物が拾いにくいので100均でマジックハンドを買い、それも各部屋に置いています。

マンションの最新機能に対応できないので、たとえばインターフォンの出方などは押す順番を書いて貼ったり、キッチン家電の使い方も同様にしています。 仰向けに寝ている時に背中のマッサージをする場合には、テフロン加工のキッチンミトンをはめれば滑りが良くてとても楽にできます。

 

介護費用はどうしているか?

介護費用は基本的に母が自分で支払っています。 デイサービスは食事付きで1日800円のところに週1回、食事なし4時間で300円のところに週2回通っています。
医療用ベッドはレンタルでひと月1080円、お風呂用椅子や三点杖1本はレンタルしています。

うちに来た時には介護認定1だったので、1年間に利用できる保険料を利用して、必要な場所に手すりを設置しました。2万円くらい手出しが必要でしたが、今後の生活のために思いつく場所全てに取り付けてもらいました。排泄の心配が少しあるので、外出時にはかならずパットをつけて行くようにしています。
そのための費用がひと月に4000円くらいです。

糖尿病による食事管理で10万円

母は糖尿病、高血圧があるので食事の管理をしなければなりません。 食に対する気持ちがとても強いので、食材えらびから吟味しないと文句をつけられます。 そのため、食費がかなりかかるようになりました。お肉ならここ、魚介ならここというふうに母が気に入っているお店で買うようにしています。そうしないと必ず文句を言われますから。

調味料に至るまで、自分の価値観を主張してきます、始めの頃は私も抵抗していましたが、どう言ってみても結局母の言う通りになるまで母が折れることはないのがわかったので、従うようにしています。 元々贅沢な人なので、細かいことですがその積み重ねで食費はひと月10万以上かかっています。

毎月最低でも1回は外食をしたいと言うので、これも母が気にいるのは一流のお店なのでプラスでかかってきます。 大体一回につき3万円くらいになります。 今後の見直しについてですが、できることなら可能な限り母の希望どうりにして言ってあげたいと思います。 削れるところとすれば、日々の食費くらい、それもあからさまには変えられないような気がします。

早期に対策できたこと 

幼少期の頃からの母との付き合い方

結婚して実家を出てから約30年、別々に暮らしてきました。 その間、子供の育て方についてもぶつかることが多々ありました。 うちにはうちのやり方がある、私には私の考えがあるということを子供を守るために訴えたことも何度もあります。

しかし、母にとって私はいつまでも子供のようです。 絶対的な上下関係が母の中にはあります。 自分とこどもに置き換えてみると、それもわからなくもありません。 遡りますが、私が実家にいたちいさい子供の頃から、あまりにも母の言うなりのいい子を演じていたのがいけなかったと思います。

母が私が中学生の時にがんを患い、こんな病気になったのはストレスからだ!私を長生きさせたければストレスをかけないで!と強く言われたのがずっと心にあって、母を刺激しないよう、顔色をいつも伺っていました。

それが母にとって今も言う、なんでも自分の言うことをよく聞くいい子ちゃんの私を作ってしまったのです。 もう少し自己主張をすればよかったのかと思いますが、ガンという病気の前でそれができたかどうか、今の私でもわかりません。

私の子供に対しても干渉し始めた時、必死で抵抗しましたが、あの頃もっともっと私は以前の私ではないんだ、自分の価値観があるんだ、それを認めて欲しいと訴えていればよかったなと思います。

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