認知症や親の介護をする家族のリアルな現状まとめ

認知症の親を持つ介護や突然の脳梗塞によって要介護になった親の介護をする息子、娘、家族の現状をまとめました。悩み、家族ができる対策や今後の不安、認知症を防ぐためのアドバイスを知らせていきます。

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脳梗塞が原因の60代母を介護する大変さを取材した

4人家族、39歳の娘さんが68歳の母親を介護する現状や工夫をまとめました。

介護で一番大変なこと

親の介護で一番大変だと思うことは「育児&介護」が同時にきたということです。義母は数年前に脳梗塞で倒れましたが、高次機能性の脳障害が起きてしまい、一時的に記憶を失ってしまいます。私は義理の母親としての関係のため、直接的な血縁があるわけではありませんが、それでも介護を目の当たりにしていると大変と感じることがしょっちゅうあります。


子供は当たり前に介護をする風土

日本はまだまだ介護に甘い国だと思います。身内の誰かが倒れると「血縁のある者が介護をして当たり前」だと思われる風習があります。たしかに身内が面倒をみるのは一理あるのかもしれませんが、我が家のように共働き家庭にとって大の大人の面倒をイチからジュウまでみるのはかなりきついです。

わがままを言われる

親は子どもを自分の分身のひとつだと思ってしまうところがあります。他人なら言えるはずのないワガママも自分の子どもなら言ってしまえることもあります。
ときに言葉の暴力はとても辛らつなものです。傷つく言葉を平気で言われたり、やらなくても良い用事を済ませたりしていると、自分がなんのために生きているのか分からなくなることもあります。

サポートが足りない

自宅で介護をしていると、社会と疎遠になります。特に子どもが親を診ていると周囲に話しても「美談」としか捉えてもらえず、それ以上の手厚いサポートを受けることができません。1人で義母と平日家にいると、こっちまでアタマがおかしくなってしまいそうだと感じることもあります。

よくテレビのニュースで介護している側がされている側を殺してしまう事件がありますが、正直理解できてしまう自分がいることにある意味恐ろしさも感じます。

 

介護の工夫や努力

GPS付きのケータイを持たせる

認知症を患っている親がいると、しょっちゅう徘徊のリスクがあります。当初はどうやって面倒をみて良いのか分からず、放置していましたが最近身内からのアドバイスをもらいGPS付きのケータイを持たせることにしました。手渡しだと持って出ない可能性があるため、いつも持ち歩いているバッグに忍ばせたり首からストラップをかけて強制的にぶら下げてもらったりしています。

GPS付きのケータイを持たせていると、万が一徘徊されても慌てず対処することができます。家族だけで捜索できるため、ちょっとしたことで警察に連絡しなくても良くなりました。

介護うつを回避するには喜怒哀楽に付き合わないこと


マジメに介護しようという人ほど、介護うつになってしまいます。相手のペースに合わせたり丁寧な対応を取ろうと向き合いすぎるほど、こちらのメンタルが苦しくなるからです。 義母の介護が始まった当初は、いちいち相手のペースに付き合ってあげる優等生の私がいました。けれども介護が慣れた今では良い意味で「スル―ができる私」もいます。

怒ったり涙を見せられることもありますが、心にガードを作ることで一時的にやり過ごすことができるようになりました。どんなに介護をがんばっていても、それを支える側が疲れてしまったり精神的に病んでしまっては意味がありません。介護する側のメンタルを守っていくことも、安定した介護のために必要なのです。

デイサービスを使う

介護は家族だけで乗り切れるものではありません。我が家では「疲れたな」と思ったらショートステイやデイサービスに義母を預けています。多少コストがかかるものの、心の平和をお金で買うと思えば高いことはありません。

 

介護の費用や負担

義母は脳梗塞のため、定期的に大学病院に通っています。薬や診療代などを考えると年間80万円~100万円くらいかかっています。 このほかショートステイなどの費用を入れると1日あたり約2,000円~3,000円くらいかかている気がします。

介護にかかる費用は「母の財布」から

当初は夫の給与から義母のショートステイ代を支払っていました。けれども子育て中の我が家の家計から、あれこれやり繰りするのはとても無理。イライラが多くなり、私もブツブツ言いながらパートに出かけることが多くなりました。

これではイケないと想い、夫と今後の生活についてしつこく話し合いを重ねました。義母の夫は早くに他界しています。夫と話し合いを重ねた末、義母にかかる費用は義母のお財布や預貯金から出してもらうことにしました。亡き義父の遺産もあり、そうそう貧乏な暮らしをしてはいなかったからです。

お金の出ていく元がハッキリすると、嫁の私も不思議と気持ちが落ち着いてきました。あざとい話かと笑われるかもしれませんが、やはり現実的に介護とお金は避けては避けられない課題。もし同じように困っている家庭がいれば、顔を見据えて話し合うのがおすすめです。

介護か離婚かで揺れることも

明るくここまで書いてきましたが、正直良くはならない義母の様子を見ていると時には未来のことを考えて気持ちが暗くなることもあります。

夫も若くはないためもしこの先病に倒れることがあれば義母と夫、2人の面倒を1人で診なければなりません。世の中には介護離婚という言葉もあるようですが、正直いまの現実を見ていると、私も他人事ではない話だと実感しています。この先まだハッキリとした道が見えていないため、不安になることも正直あります。

介護になる前の早期対策方法

頼る先を見つけておく

介護は1人でやろうとすると無理があります。行政なりケアマネージャーなり、老人ホームなり受け入れてくれる人、相談できる人を早めに見つけておくことが大切です。

我が家では義父母が要介護の状態になってから、慌ててショートステイを受け入れてくれるホームを探しました。それまで全く知らなかったことばかりだったため正直とても戸惑いました。
検索をすれば色々な情報が湧き出てくる今の時代、もっと暇なときにコツコツ情報収集をしておけば良かったと後悔しています。

信頼できるケアマネージャーを探す

ケアマネージャーとは、介護にまつわる相談ができるパートナーです。義母の介護をして初めてこのような職種があることを知りました。ケアマネージャーには当たりとハズレがあり、とても親切に考えてくれる人もいればお金のことばかり考えているあくどい方もいます。

ケアマネージャーこそ良い人を選ぶのは難しいのですが、もしこれから介護する可能性のある方がいれば実際に介護している人に「良いケアマネがいないか」聞いてみるのも一手。早めに情報を仕入れておいて損することはないと思います。

 

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